2012年10月26日

揚水発電所とは?

揚水発電所は,ふつうの水力発電所と同じように"水の力で水車を回して電気を作る"のですが,違いは"発電のために使う水を汲み上げる(揚水する)"ことです。
つまり,電気は貯めることが出来ないので水の形で貯めているわけです。
 揚水式発電とは,上部と下部のダムを築き,水を貯えるための池を作り,昼間のピーク時間帯は,上の池から下の池に水を流して発電し,その使用した水を電力需要の少ない夜間の電気で水車を逆回転させて上の池に揚水し,昼間の発電に 再び使う仕組み となっています。

「揚水発電所は大きな蓄電池」
通常の発電機が燃料等の持つエネルギーを、電気エネルギーに変換する「エネルギー変換装置」であるのに対し、揚水発電所は電気エネルギーの蓄積(充電)と放出(放電)を繰り返す「エネルギー蓄積装置」です。
すなわち、基本的に蓄電池と同じです。

通常の発電機
通常の発電機.gif

揚水発電機

揚水発電機.gif
                       
(参考)揚水発電の特徴と主な用途
揚水発電の特徴
大容量蓄電池としての電力調整能力
迅速な起動能力(通常の火力機では起動〜最大出力まで半日〜数日程度要するが、揚水発電機は緊急起動〜最大出力まで2分程度)

主な用途
電力使用量の大きな時間帯(ピーク時)への対応とともに、時々刻々と変化する電力の使用量にあわせて発電量を調整でき、効率的な電力の安定供給に寄与
他の発電機がトラブル等で発電できなくなった場合に、緊急起動することによって電力需給面での迅速な対応が可能(頼りになる予備力)






posted by エコプラザ at 13:54 | Comment(0) | 日記
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